8月3、4、5日と3日間、芸術工芸高等専修学校では
中学生を対象としたサマースクールを行ないました。
今年のテーマはデッサンでした。
初日は1日でりんごを、2,3日目は2日間かけて石膏像を描きました。
改めて目の前にある対象をよく観察すると、色々な表情が見えてきます。
普段見慣れたものでも違った印象を抱く瞬間があるはずです。
上手に描くことや技術を磨くことも大事ですが、
サマースクールを通じて丁寧にものを観察することのきっかけ作りになってくれればと思い企画しました。
参加してくれた生徒たちはモチーフを手で触って確認したり、
違う場所から見てみたり、たくさん観察してデッサンにチャレンジしてくれました。
鉛筆でタッチを引く音が静かに響いて心地よい雰囲気でした。どちらの課題も短い時間での制作でしたが、丁寧な仕事の良いデッサンが描けていました。
サマースクールが終わってガランとなった教室。一抹の寂しさを感じます。